
こういう仕事をしているのだから、
お客さんに「おいしい」と言われて
もちろん悪い気がするわけはない。
うれしい。
外人さんにカタコトの日本語で
「国分寺でイチバン」などと言われると
『国分寺で』かよ、と思わないでもないが
まあ、うれしい。
が、しかし、しかしだ。
「料理がお上手ですねえ」と言われて
素直に喜んでいいものかどうか。
日曜日にお隣さんを呼んでホームパーティ。
よーし、たまにはお父さんが腕によりをかけて…、
そういうわけではないのです。
いや、本当に細かいことなんですけどね。

先日、波照間から友人がやってきた.
黒糖やら泡波やら南の島のにおいやらと一緒に。
島はもう暑いって言っていた。
忙しくてあんまりゆっくり話せなかったけど
あの小さな島でしか会ったことのない人が
国分寺のこの店で目の前にすわっているのが
やっぱり新鮮だった.
帰り際、彼女は言った.
「じゃ、次は波照間で。」
こんなに心躍るあいさつもない。
おかげで僕は
忙しい最中だっていうのに
泡盛の一升瓶に手を伸ばしてしまうのです。
